重厚感のあるイメージ
クラシック調の家具や重厚感のあるインテリアが好みの場合は、床の色をダークな色調にします。フローリングの場合はダークブラウン系などのような濃い色調のもの、カーペットの場合もダークグレイッシュなものにすると、どっしりとした安定感があらわれます。巾木などもその色調に合わせ、腰壁にする場合も同じ色調の羽目板にするとトラディショナルな雰囲気になります。また、壁面のクロスは織物が好ましいのですが、たとえビニールクロスの場合でも「織物調」にすると質感があらわれます。壁面も真っ白のものよりも、やや明度を抑えた色調にすると落ち着いた雰囲気になります。照明やドアノブなどの金物類はシルバーよりもゴールドの方がクラシックな印象です。同じ室内に金物が複数あらわれる場合は(たとえばドアノブ、照明のフレーム、目地棒など)、すべての色を同じ色に合わせると空間がまとまるので広がり感があらわれます。
ナチュラルなイメージ
自然らしさが感じられるように、本来の木の素材色がそのまま現れるようにします。フローリングは明るい色調にしますが、節のある荒々しいものは野性的で粗野なイメージ、柾目のものは穏やかな印象など、木目の柄によって印象が異なります。壁面は、真っ白ではなく生成り色やアイボリー、オフホワイトなど、ほんの少しだけ黄みを感じる程度の白が、やさしくナチュラルなイメージです。カーテンや椅子の張り地などのファブリックス類は、ツルツルとした光沢のあるものは避け、綿や麻などのざっくりした素材感のものにし、濃い色は避け、明るいグリーンやブルー系にすると爽やかで、清々しい印象がつくれます。
都会的なイメージ
白と黒、グレーなどでまとめたデザインは、モダンな印象です。施主の好みがこのようなシャープなデザインなら、無彩色を基調にします。このイメージでは、家具の形は曲線よりも直線のもの、素材はガラスやスチールなどが多くなりますので、木質系のものも、できるだけ本来の質感を抑えるようにします。たとえば、黒や非常に濃い茶系、逆に白く塗装を施したものなど、コントラストを利かせた色づかいで無機質な雰囲気にするのです。
そのようにしても、本来の温もり感を失わないのが木材の不思議なところです。だからたとえ、クールでモダン、シャープなデザインでも、住空間の場合は特に、コンクリートの打ち放しよりも木質系が好ましいというのが私の持論です。また、このような色みを抑えた無彩色を基調とした場合、金物類はゴールドよりもシルバーの方がしっくりと馴染みます。
女性的なエレガントなイメージ
ピンク系や紫系統の淡い色調の部屋には、黄みのつよい木目は控えます。床のフローリングなどは、白木やグレイッシュな塗装を施して、黄みの印象を弱めることです。また、木目の柄についても、節のある荒々しいものは優しい印象を損なうことになりますので、あらかじめ、施主の好みや手持ちの家具のイメージがわかったならば、使用する内装材も配慮するとよいでしょう。
壁装材などは白だけでなく、グレーやパープル系などをアクセントウォールにしても変化がでます。ただし、ざっくりとした質感のものではなく、比較的、表面が平滑なものの方が優しい印象を損なうことがありません。また、光沢のある質感の壁装材をコーディネートしてもまとまります。このように、デザインの特徴を写真などと一緒にスクラップしておくと業者との打合せにも役立ちます。