古く、日本の住宅は暮らしの変化に合わせて改造され、何世代も住み継がれていました。住宅は、その「家」の資産でありながら、社会資産でもあったのです。しかし、現在は耐久消費財化し、年を経るごとに資産価値が減少していくようになってしまいました。築30年もすれば「建て替えましょう」と言われてしまいます。これは日本の「木」と「紙」の文化にも影響されているでしょう、「いずれは土に帰る」です。また「高度成長期」のスクラップ&ビルドで建築された住宅に対する「資産価値」の不足も上げられます。大きくは、この2つが資産価値を向上させるための改修の障害になっているのではないでしょうか?
家の価値向上 必ずやりたい三つの向上改修
その一:耐震化向上
3.11に震えた記憶は少し薄らいだでしょうか。耐震化は、費用対効果を検証する事と、「生命財産の保護」との狭間で、耐震化に費用を掛けないお宅はとても多いです。ここでも「自然には勝てない」多くの日本人の特性が現れます。しかし、倒壊だけは防ぎたいものです。あるいは、できるだけ安全な部屋を一部屋でも造っておきたいものです。シェルターまでとは言いませんが、この部屋に逃げれば命は助かる可能性が高くなる部屋があると良いと思います。財産も大切ですが、まず「命」です。
その二:耐久性向上(長寿命化)
30年で建て替える考えは低炭素社会の実現には反します。高度成長期は「夢」の時代でした。夢から醒めた今「もったいない」の気持ちを今一度、蘇らせなければならないのでしょう。たとえば、浴室のリフォームではユニットバスに変われば、とても綺麗になって気持ちいいものです。しかし大事なのは土台や柱の交換、補強です。ここを適当にやれば「耐久性向上」にはなりませんね。お部屋でも同じです。せっかくですから外壁や窓まわりのの下地板を少しでも剥がして確認しておきましょう。
その三:安全性向上(バリアフリー化)
家庭内事故は思いのほか多いものです。高齢化してゆくことで更に対策が求められます。段差や温度差など物理的な安全対策と緊急時通報などコミニケーション手段も必要でしょう。
最初は以上三つが行われればOKですね。つづく